2020年のオリンピック、パラリンピックの開催地が東京に決定しました。
これによる
経済効果は?
景気は良くなる?
気になるところですよね。
東京都は、東京オリンピック開催による経済効果は、
3兆円と試算しているようです。
更に、民間では
150兆円との声もあるようで、相当な経済効果が期待されます。
特に、ホテルや飲食店などのサービス業が最大で、建設業、商業と続きます。
良い事尽くめのように思えますが、それでは東京オリンピック開催による
デメリットはあるのでしょうか。
まずこの経済効果は、オリンピック開催の2020年までの短期的なものに過ぎません。
オリンピックが終了した後は、オリンピック施設の維持費が発生します。
1998年に開催された、冬期長野オリンピックを例に見てみましょう。
オリンピック開催が決定すると、たちまちオリンピック施設があちこちに作られ、オリンピック道路が整備されました。
また、長野駅前にはホテルなどの宿泊施設が次々と建設されました。
これらの整備には、巨額の資金が借金として県に重くのしかかりました。
更に、オリンピック開催後は、年間100億円ものオリンピック施設の維持費によって財政が圧迫され、2002年度には
約1.6兆円の県債残高を抱えることに。
今では、当時建設されたホテルやオリンピック施設の多くが閉鎖されています。
そして、減ってはいるものの、まだまだ借金が残っている状況です。
2004年のギリシャのアテネ大会でも、空港の整備など様々な設備にお金をかけた結果、財政難となりギリシャ危機の原因の一つとなったと言われています。
経済効果によるメリットだけが注目され、こうしたデメリットはあまりメディアにも報道されていません。
しかし、1984年のロサンゼルスオリンピックでは、
400億円の黒字という結果を出しています。
赤字転落で借金まみれか、黒字により潤うか・・・。
果たして、2020年東京オリンピックはどちらになるでしょうか。
パッとしないアベノミクスの起爆剤となって、景気回復を祈るばかりです。
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2013-09-09 22:13
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