卵子凍結保存とは、女性の体内から採取した卵子を液体窒素などで凍結保存し、その後凍結した卵子を解凍して体外受精に使う不妊治療の技術です。
主に放射線治療で卵子に影響が出る恐れのあるがん患者や、夫婦間における不妊治療として行われていますが、現在の所法的な規制はありません。
国内には、こうした生殖医療に関する法律は存在しない代わりに、関連する学会が出すガイドラインによってルールが決められています。
これまでこのガイドラインでは、卵子凍結を行える人は「この方法以外では、妊娠の可能性が極めて低いと判断される夫婦」とされていました。
また例外として、がんの治療が卵子に影響を与え将来不妊の恐れのある場合に限り、独身女性でも認められていました。
卵子の数は、女性がまだ母親のお腹の中にいる時、つまり胎児の時にピークを迎えるそうです。
そこから徐々に減少し、生まれた時には約200万個といわれています。
その後、閉経年齢まで減少し続けて行くのです。
近年、晩婚化が進む中で、こうした卵子の老化による不妊を恐れ若いうちに卵子を凍結保存しておきたいという独身女性が増えています。
これを受け、日本生殖医学会は「40歳以上は推奨できない」としたうえで、健康な独身女性にも認めるという方針を決めました。
ちなみに、気になる卵子凍結保存の費用ですが、医療機関によってまちまちで、おおきな差があるようです。
一般的に採取に数万〜数十万円、保存に毎年数万円かかるとされています。
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2013-08-24 23:13
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